映画「傷物語II 熱血編」

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と、その前に。

アニメ版『戯言シリーズ』の概要が見え始めてきてオラわくわくしてきたぞ。
悠木碧さんの玖渚とは、グレイトですよこいつは。

『刀語』の時みたいに、原作イラストを崩さない方がらしいかと思っていたんだけど、思った以上に渡辺明夫さんテイストに仕上がっていて初見はちょっと笑った。
きっとすぐ慣れる。

しかし『クビキリサイクル』のタイトルでOVA全8巻ってどんなぺースなのやら・・・?
ええい巫女子ちゃんはまだか!!!(2巻『クビシメロマンチスト』が一番好き)

閑話休題。
例によって日が経っておりますが、今回は傷物語について。

以下、ネタバレ注意。

 

 

 

傷だらけの青春の本領発揮

阿良々木くんと吸血鬼・キスショット(以下略)との出会いと、吸血化への困惑や苦悩が前面に押し出された第一部。
ひとつひとつのシーンがたっぷりと練りこまれ、神谷浩史氏の息遣いと泣き声と全力の絶叫を堪能させていただきました。

続く今回・第二部では、吸血鬼ハンター三人との死闘の中で次第に吸血鬼の眷属として目覚めていく阿良々木くんと、おせっかいを焼きまくる羽川さんとの関係性がクローズアップされていたと言えるでしょう。

血みどろで傷だらけの痛々しさ、甘酸っぱくて破廉恥な痛々しさ。
「傷だらけの青春」傷物語のエンジンが、今回でしっかりかかったという印象。

羽川さん無双

羽川翼、大暴れである。
パンツ見せる、男の子の腹を弄る、しまいにゃ脱ぎたてパンツを差し出す
なんですかこの娘、パーソナルスペースぶっ壊れすぎ系ヒロインですか最高ですか
非日常から離れる決意のシーンのはずが、直前まで麦畑でキャッキャウフフのコーラのかけ合い、なんだこのアーティストのPV感。
そして禁断の視聴者サービス!内臓大車輪!!トラウマになるわ!!!

と、ご覧のテンションでお察しの通り、筆者は羽川さん推しであります。
初期の眼鏡なのも良いが、セカンドシーズン以降のボブカットなのも良い。
何がとは言わないが大きいことはいいことだ
羽川さんに「めっ!!」ってされたい。

そんな羽川ファン大歓喜の今回。
声を大にして言おう、羽川翼、春の貴女は正真正銘ヒロインだった!!
ただし戦場ヶ原さんのせの字もでない頃に限る、みたいなっ!!(泣ける)
仕方ないね、ガハラさんの押せ押せっぷりは強すぎたものね。

いやしかし、やっぱり振り乱れるモツはキツい。(ドン引き)
あの窮地で発する言葉が「阿良々木くん…うるさい。」ですよ、只者じゃないくらい異常ですよねこの娘。
羽川さんの異常性のルーツは、まあ出自だったりとか色々なんだと思うのですが。
その結果はみなさんご存知、猫とか虎とかな訳で。

このシリーズの怪異譚の連鎖は、羽川さんの噂話だったのか。
阿良々木くんが吸血鬼に行き会わなければ、代わりに行き会ったのは羽川さんだったのか。
それとも阿良々木くんは、街談巷説とは関わりなく怪異と出会い、連鎖を生む宿命だったのか。
最早意味の無い疑問ではありますが、そんなことをふと思ったり。

キスショット七変化

そんなわけで今回のキスショット嬢はちょっと羽川さんに食われてた印象。
いやあ、でもこっちはこっちで脳髄ぶっ刺しててインパクトデカい、の〜みそコネコネ。(張り合う部分そこか)

第一形態:生意気無邪気ロリ
第二形態:よく眠る成長期アンド若干反抗期感
第三形態:あどけなさが残る圧倒的胸囲
第四形態:完全体 兼 ラ×ボ×

傷の中では全四形態で落ち着くと思いますが。
さすが吸血鬼、完全生命体感あるよ。(それは別の作品)

第二形態の出番が長く印象的でしたが、個人的には高貴さが出てきつつも幼さや無邪気さが少し残っている第三形態がすごくいいです。
多分、次回早々に形態変化しちゃうはずなので、出番が少ないのが残念。
何がとは言わないが大きいことはいいことだ。(二度目)

蛇足。
第一形態と第二形態の間に、ヘルメット忍。
そこからちょっと吹っ切れて、ぱないの忍。
第二形態と第三形態の間に、対斧乃木ちゃん仕様コンバット忍。
同時系列のこの辺りも含めるとちょうど七形態分ですかね、まさに七変化。

VS ドラマツルギー

初戦の相手は、吸血鬼でありながら吸血鬼を狩るドラマツルギー。
不意を突かれ、のっけから致命傷を追ってしまう阿良々木くんだったが、吸血鬼(ましてキスショットの眷属としての吸血鬼)の再生力の前には、致命傷が致命傷にならないことに気が付く。

すっぱり切れた肩口の断面から現れる手がキモイ、おぎゃあ。
超速再生ってそんな感じかい、引き抜いたぞアイツ。

バトルフィールドは直江津高校のはずなのですが、前章に引き続き激しいアレンジが見受けられます。
時系列ガン無視の超設備になってしまった学習塾跡さんに比べたら、まだマシ…?

決め手になったのは羽川との再会の際に読んでいたスポーツや武術の専門書。
何故か野球まで絵巻物風。
人間の運動を参考にするという一見意味のない行為が、吸血鬼の筋力にかかれば強大な武器となる。
しかし発想としては人間的な部分からは逸脱していない。
この時は、まだ。

VS エピソード

\フフハハハハハハ/

何そのイメージ、超ウケる。
という訳でラウンド2、TVシリーズで当たり前のように登場しまくってるヴァンパイアハーフのエピソードくんでございます。

この戦いで羽川さんが致命的なダメージを受けたことで、阿良々木くんの理性のタガは一度外れることになる。
本気出した吸血鬼は某戦闘民族が如し。
忍野のおかげで、かろうじて人間性を残したまま勝利を収めることはできたが、この戦いでかなりボーダースレスレへと至る。
もっとも羽川蘇生の方法が人間辞めてる感ぱないのですがな、致し方なし。

ところで、この戦闘も直江津高校と記憶していましたが、なんですかあのグラウンド、学校設備なのか(笑)。
先に、学習塾跡に比べたらまだマシと言いましたが、あれは嘘だ。
ロケーションのファンタジーさが楽しいアニメ版物語シリーズの中でも、傷物語のそれは度が過ぎてて笑える。
時系列とかガン無視で、同一の建物のはずなのに過去のものの方が圧倒的にリッチな建造物なのが、振り切れていて凄まじい。

VS ギロチンカッター

手段を選ばず非道な手段で先手を仕掛けてきたギロチンカッター。
ただの人間であるが故に、吸血鬼への容赦は皆無。
二戦目で阿良々木くんの理性をとどめた忍野も、今回ばかりは吸血鬼性を前面活用することを提案せざるを得なくなる。

吸血鬼の能力をフル活用することに決めた阿良々木くんが放つ最大の技、イメージを具現化した形態変化。
阿良々木暦の理想とする姿は、樹。
人との関わりを断ち、鳥たちの宿り木として根を張り、動かず生きていきたい……と、そんな感じの意図だったはず。
しかしあんなに黒々とした大樹で、禍々しさ溢れる感じになるとは。
そう言えば第一部の学習塾跡の中に印象的な大樹があったな、と思い出したり。
あの時点で既に、大樹=人間離れしてしまった阿良々木の象徴、だったということですかね。

というわけで人質まで取って、大塚芳忠声でラスボス感漂わせていたギロチンカッター戦は幕引きである。
では、第三部で相対さなくてはならない存在とは……?

って、化物語の冒頭でバレバレですが。

次回・最終章「冷血編」

2017年1月6日、公開予定。

さあ、ここまでは順調だ、もう一息だ…(震え声)

 

総括的なアレやコレは、最後まで見てからですかねー。

しかしまあ、予告が「おっぱいもみもみしてください」で締めだってのが凄まじい、痛々しい(笑)。
傷物語最大の羽川さんの見せ場、括目して見よ!!

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